ターゲットキーワードにて検索結果上位表示を狙うことを一般的にSEO対策といいますが、以前のような不自然でもリンク数を無理やり増やせばいいというSEO対策はGoogleでは早くから通用しなくなっていました。その後、2010年末にYahooがGoogleの検索エンジンを導入したので、Yahooでも通用しなくなりました。
現在の検索結果順位を見るとドメイン年齢やサイトの更新頻度やボリュームなどが検索結果順位に大きく反映されているように思います。要は新しいドメインのサイトが昔からあるサイトで検索結果上位に来ているサイトを抜かして突然検索結果が上位に出現という現象は期待できなくなったということです。
SEO対策を行う目的は検索結果上位を実現して顧客を得たいということだと思います。
『ターゲットキーワードで検索結果上位に来ないからユーザーがサイトの存在に気づかず成果が出ないのでSEO対策をしなければいけない』だからSEO対策業者に依頼する。
という流れだと思います。しかし実際はターゲットキーワードで検索結果上位になったとしてもアクセス数はそんなに伸びないし、成果もそんなに変わらないことがほとんどです。理由はそのターゲットキーワードが検索結果上位を実現したとしてもそのキーワードが占める割合は全体からするとほんの一部でしかないからです。
たとえば下記の図は、このサイトに訪れた検索からのユーザーアクセスですが、検索キーワード1位から10位を合わせてわずか16.73%(グラフの色がついている箇所)しかありません。逆にその他のキーワードが83.27%を占めています。

このサイトのキーワードからのアクセスは、まさにロングテールになっています。ロングテールとは、上記のグラフを棒グラフに置き換えたとき、縦軸をキーワード検索数、横軸をキーワード名として検索数順に並べると、あまり検索されないキーワードがあまりにも多く、恐竜の尻尾(tail)のように棒グラフが長く横に伸びてしまうことを指します。
このサイトのキーワードからのアクセスは、ロングテール化していますが、このサイトだけでなくアクセスが伸び続けているサイトはロングテール化しています。検索のロングテール化になってしまった原因は、ひとつはユーザーの検索エンジン利用スキルが上昇し、複数語検索するようになっているから、もうひとつは検索エンジンによる関連キーワード表示によるものだと思います。
複数語検索とは、『ホテル』というような単一キーワード検索ではなく 『東京 ホテル』 というように地域キーワードを追加して検索をしたり、『東京 ホテル 当日予約』 などのように複数語で検索することです。複数語検索はより的確に検索結果を導き出せるので時間が短縮できます。
そして検索エンジンによる関連キーワード表示とは、下記の図のように検索結果の上部か下部に打ち込んだ検索キーワードと一緒によく出現する言葉を関連検索キーワードとして検索エンジンが表示することです。たとえば『東京 ホテル 当日予約』と検索すると検索結果の下部に下記のような関連する検索キーワードが表示されます。

このようなロングテール化は、さらに進むのでビッグキーワードでのSEO対策は費用対効果からするとだんだん需要が減っていくのではないかと思います。では、SEO対策は必要がないかというとそうではなくSEOの目的が変化すると思います。
ターゲットキーワードにて検索結果上位表示を狙うSEOから検索エンジンに対してよりよいサイトの状態を作り上げていくことがSEOとなると思います。具体的にいうと今まではSEO対策と言うとリンクを増やすなどの外部対策が主でしたがこれからのSEO対策はロングテール化に対応できるようなWeb設計を基礎に内部対策が主となると思います。
今回、このロングテールSEOが本当に効果があるのかどうか、個人的に作成したサイトにて実験をしてみました。ドメインは新規ドメイン、更新は3ヶ月間毎日3記事更新、外部リンクはほとんどなし、という状況ですが毎月サイトのアクセス数が3倍のペースで上昇しています。そしてグラフ化してみると見事にロングテール化しました。※右のグラフ参照
検索キーワード1位から10位を合わせてわずか6.40%(グラフの色がついている箇所)しかありません。逆にその他のキーワードが78.78%を占めています。
ロングテールSEO視点からのWeb設計は今後さらに需要が出てくると思います。ちなみにクライアントの80サイト以上のアクセス解析結果を見ると中国百度でもロングテール化が進んでいます。
[...] ロングテール化に対応したSEO対策 ContentsHome [...]